さて、前回は
・ 色付け
・ 影付け
・ 影の彩度増し
・ 赤み&ハイライト追加
まで行いました。

前回の終了時点がこちらです。
オアシス着彩5
場合によっては着彩などはここで終わってもいいかもです。
「 絵はこうじゃないと 」 という決まりは無いですからね。
仕事などで最終地点が明確に決まっていない限りは、一つの絵にあまり長時間掛けるよりも多くの絵を描いた方が良い様な気がしますし。


それはさておき、前回からさらに気になった所に修正を加えました。
オアシスディテイル1

服の影がどうも納得行かなかったので大幅修正です。
それにつられてボディラインなども修正しました。
ちょっとフライング気味ですが、上着にジッパーの様な装飾も足しています。

この修正で影にトゲトゲの様な表現が少なくなったのですが、それだけでキャラクターの性格が丸くなった様に感じます。
キャラクターの性格を表現する手法の一つとして使えるかもしれません。


ここからは小さな修正を含めつつ、ディテイルアップの為の追加着彩がメインとなります。
オアシスディテイル2
ここで行っているのは
・ 小さなシェイプアップ
・ 肌色&影の彩度アップ
・ 赤み増し
・ 髪のハイライト角丸め
・ 髪に暗い色を追加
・ 瞳のハイライト追加
・ 唇の色追加
・ 影を薄く削除
です。

前回までは陰影のハッキリしているいわゆる ” アニメ塗り ” 色が強かったのですが、この辺りから ” 一枚絵らしさ ” が出てきます。
と言いましても僕はその辺り詳しくないので完成時点でも、名だたる絵師様のイラストの様な豪華な絵にはなりませんので悪しからず。

・ 髪のハイライト角丸め
は、影の形が見た目のキャラの性格に影響しそうだと分かったので角を落として丸みを持たせました。

・ 髪に暗い色を追加
は、パッと見は判らないと思いますが、おでこの高さに横一直線に黒を足しています。
髪の黒艶の様に見えてリッチな感じになり、また立体感が増します。

・ 影を薄く削除
は、上着の影を一部柔らかい消しゴムツールで削っています。
現実の影は一様の暗さではなく濃淡があります。
近くの明るい物体からの光の反射を受けて明るくなったりします。
あまりリアルにし過ぎるとバランスが悪くなる可能性が有ります。


では次に
オアシスディテイル3
ここで行っているのは
・ 柔らかい光を数か所追加
・ ハイライト部分にぼかしを追加
・ 前髪に肌色を追加
・ 体と服の輪郭線に着彩
です。


・ 柔らかい光を数か所追加
は、主に頭頂部と胸と腰の辺りに追加しています。
前工程で影を削除しましたが、影の上に光を追加しても似たような効果になりそうです。
僕は光を加える場合は合成モードの 「 覆い焼き(発光) 」 を使用しています。
絵が明るくなり、立体感が増します。

・ 前髪に肌色を追加
「 本来隙間があるはずの前髪を黒でべた塗りしてしまっていますので、おでこの肌色を塗って疑似的に明度を上げている 」 と僕は解釈しています。
顔が明るくなると同時に、髪に艶が増す様にも思います。

・ 体と服の輪郭線に着彩
前工程までは全ての輪郭線を真っ黒で描いていました。
これはこれで良いのですが、輪郭に色を付けることでよりイラスト感が増すような気がします ( 意味不明 ) 。
CLIP STUDIO PAINT で線画に色を付ける場合は、
編集 > 線の色を描画色に変更
を使用すると手っ取り早いでしょう。
その為にも描き始めの段階から線画を、体・髪・服 などの様に大まかにでも分けておくと便利です。


今回はここまでです。
いい加減手に持たせるものを描かないといけません。
でも試しにかいてみたもののどうも良くなりそうにないので困っています。
オアシスのミニチュアを描くつもりだったのですが、最後には何か違うものになっていそうです。


おまけ
オアシスディテイル4
CLIP STUDIO PAINT の素材で遊んでみました。
もうこれで良いかもとか思ってしまう。