母が入院する事は事前に分かっていたので、家の事があまり分からない僕のために色々想定して準備をしていたのだけれど、初日にいきなり想定外の事が起きた。

仕事から帰ったら、ポストに回覧板が突っ込まれていたのだ。

回覧板には ” 至急 ” の文字。
至急の回覧板を留守宅のポストに突っ込んでおくのはどうなのかと思いつつ、次に何処へ回せばいいか判らない事に気づく。

印鑑を見ると、家の前後数件、かろうじて挨拶ぐらいはしていて、苗字くらいは知っている家は全て回った後だった。

町内は班ごとに分かれているので、適当なところに渡すことも出来ない。
仕方が無いので同じ班と予想される家の塊に沿って 「 こちらは○班でよろしかったでしょうか? 」 と聞く事にした。


一軒目に出て下さった方は、最初僕を見てとまどいつつも、最終的にはフレンドリーに色々話してくれた。
こんなに話してくれるんだと、少し感動。
でも、町内会には所属してないから良く分からないという事だった…。そんな事も有るんですね。


二件目は留守…。
ポストに突っ込んで…いやいや ” 至急 ” だし。


三件目。なんと役職名が書かれた札が掛かっている!最初からここに相談に来れば良かったのか…。
すごくキッチリしていそうな信頼感のある方で、最終的に 「 こちらで回しておきます 」 と言ってくださり有り難く万事解決したのだけれど、最初に 「 どちらの ○○ さんですか? 」 と聞かれて、知名度の低さに少し悲しみを覚えた。



こんな事があって初めて町内の人とまともに話をした。まあ、これ以上積極的に関わろうとはまだ思えないけど、近隣の人とのコミュニケーションは本当は大事なんだろうなと、つくづく思うのでした。